03/05/06 大阪府大阪市

最後の難所。

二等船室は22時消灯・5時点灯の爽やか仕様である。神戸キャンパーが隣で起きだしたのを機にわたしも起床する。顔を洗ったり、目(コンタクト)を入れたりと身支度をしにトイレに向かう。まだ空いている。やっぱり、早め早めの行動が大切なりね。昨日の風呂はそれが裏目に出たけれど。

大阪湾の朝 身支度整え後、神戸キャンパーと一緒に甲板に出てみると、潮風が吹きまくっていた。
薄ぼんやりと、遠くに南港が見えてくる。
帰ってきちゃったなー、大阪。
これからがほんとうの修羅場なんだけど。

船室に戻り、なかなか起きない静岡キャンパーを起こして、バイク置き場に向かう。6:20着とはいえなんだかんだで時間を食って、結局出られるのは8時くらいになるんじゃないのかという不安は杞憂に終わり、きっちり6:30にはフェリーの外に出られることができた。

大阪キャンパー2とわたしは、ここから直で職場に向かい、神戸キャンパーは実家に、静岡キャンパーは一路静岡に向かうことになる。つまり、ここでてんでばらばらになるわけである。写真を撮ったり、「家に帰るまでがツーリングですからね」と訓示を述べてから、やっぱり一足お先に出発するカブ夫校長。南港から大阪市内への道は、つい先日にやったばかりですからね。わたしの素敵な学習能力が試されるときが来たってもんですよ。いざ、朝日に向かって走るなり!なり!なり!

結果報告:試し走行のときに渡った橋を渡らずに終わってしまった。
     何故か26号線じゃなく、新なにわ筋に出てしまった。

大阪行き熱望のカブ夫さん その辺の失敗はあったにせよ、当たりをつけていた駐車スペースにカブ夫を停めることができた。
時刻は7:15。
いいペースである。
ヘルメットをヘルメット・ホルダーにつけ、U字ロックをつけて、カブ夫から離れるのだが、ここ、大丈夫かな……。

仕事終わって戻ってきてみたら、変わり果てたカブ夫の姿と再会ってことになったら嫌だよな。後ろを振り返り振り返り、肩掛け鞄&ヒップバッグ、底の壊れたスニーカー(どうも坂を漕ぎすぎたらしい)、薄着の中で目立つアノラック、帽子、そして手には一升瓶&銀マットという怪しげな姿で会社が入っているビルの玄関を開けようとすると……鍵が閉まっております。守衛さんに助けを乞いに行くが、まだ出勤していない様子。そうか、このビルは7時台前半には開いていないのか。

開いている喫茶店を見つけ、そこで時間を潰してから、8時再アタック。来てました、守衛さん。会社に入り、電気を点け、置いてある普通の靴に履き替えると、今しがたフェリーから降りてきたのが嘘のような感じになる。ずっと自然光の下にいたせいか、パソコンのモニタの光が妙に見えるけれど、それもちょっとの間で元に戻ってしまう。

9:00 始業時間。お茶を淹れる。
10:00 山積みファイルを左から真中へ移す。
11:00 上司から研修会へ出るように指示が出される。
12:00 家賃を振り込む。
13:00 ファイルを真中から右へ移す。
14:00 伝言に答えるべく、電話をかけまくる。
    なんでいないときに限って電話してくるんだろう?
15:00 コーヒーを淹れる。
16:00 嫌になってくる。
17:00 帰ることを考え始める。
17:30 終業時間。さっさと帰る。

いつも通りの仕事をしていたら、休み期間中のことなんて、すごく遠くにいってしまった。ほんと、あれは幻だったんじゃなかろうか?少し疑いを持ってみるが、駐車した場所にはきちんとカブ夫が元の姿であるわけで。電車で帰りてえなあ……。

連休明けの四橋筋は嫌な混雑ぶりを呈していた。最終的には大阪駅付近で右折しなければならないので、なるべく右レーンを走りたい。いつもの如く左端を走っていたら、車線変更できずに神戸方面まで突っ走ること必至である。が、いちばん右端は右折専用レーンになったりするので、要注意状態だ。しかも、自転車が逆走してきたり、横断歩道の信号待ちの歩行者が道路にまではみ出てくるから、かなりデンジャーな場所でもある。つーか、あんたたちは交通ルールを守れないですか?もう。

「これだから原付は……」と言われるような走りを見せ、18:40、やっと自宅到着。この11日間でのいちばんの難所って、大阪市内を北に抜けることだった。カブ夫購入時、ちらっとカブ夫通勤も考えたが、実行に移さなかったわたしってほんとうに偉いよな。偉い。

帰ったタイミングを見計らったかのように母からの電話が鳴る。連休旅行のことをスパイ(アネ)から概略を聞いてしまったらしく、せっかくのネタも反応が薄いのがいまひとつである。

「九州に何で行ったの?」
「バイク。おねえちゃんから聞いてるでしょ」
「おねえちゃんから聞いたのは、連休たくさん取ってどこかに行ったってことだけだもの。バイクって何?」
ちょっと驚いている風な母。そうか、スパイは半端にばらしていたのか。
「免許ないでしょ?」
「原付で行ったの、カブ」
「買ったの?」
「うん」
「無駄遣いして……貯金しなさいよ(お金の使い道についてのお小言が始まる)。お父さんに代わるから」

そして、父登場。

「バイクで行ったのか。(うん)どこに泊まったんだ?(テント)」
ここはひとつ、わたしと同じく出不精な父にも旅行を勧めねばなるまい。
「お父さんもさ、阿蘇行ってみるといいよ。すごくよかったよ」
と言ってみたところ、返ってきた返事は
「バイクにテント積んで?疲れるから、お父さんはやだ」

勧めたのは目的地であって、手段じゃないんですけど……。お父さんたちは飛行機で行って旅館に泊まるといいと思うですよ。

ということで、今回の長丁場観光旅行は終了。総走行距離1,630kmでした。ぶふふん。

今日の身から出た錆:これ以来、月に2,3回だった母からの電話が、2日に1回に増えた。今度はちゃんと言ってから行きますってば。